塾長コメント

ウィグルへの旅4

投稿日:

安部龍太郎

 新疆ウィグル地区は、唐の時代には胡〈こ〉とか、西域と呼ばれてた。
 この地方由来のものが日本にも結構伝わっているが、それには胡という字がついてくる。胡弓〈こきゅう〉、胡麻〈ごま〉、胡椒〈こしょう〉などだが、我々の食生活になじみ深い胡瓜〈きゅうり〉もそのひとつである。
 タリム盆地は大半がタクラマカン砂漠で、昼と夜の温度差が大きい。夏は五十度を超えろこともある酷暑で、年間降雨量は十五ミリ、蒸発量は三千ミリという乾燥地帯である。
 それゆえ植物もたっぷりと水分と糖分をたくわえて生存をはかろうとする。瓜や西瓜、ぶどうなどが特産品で、タリム盆地の瓜はハミ市に集められ唐の都長安に運ばれた。長安で最高の瓜をハミ瓜と呼んで珍重した由来である。
 ぶどうは乾燥性気候を利用して干しぶどうにされる。それは日本のものよりはるかにおいしく、品種も多彩だった。
 胡瓜も酷暑の西域から来たといえば、日々の味わいもちがうのではないだろうか。

-塾長コメント

執筆者:


comment

関連記事

ざぶん

3月11日、関西ざぶん賞表彰式

本日、関西ざぶん賞実行委員会の表彰式が滞りなく行われました。 くしくも、東北地方の大震災から、丸7年目という日でありました。ちょうど京都ざぶん塾が発足したのは、その翌日でした。それから、丸7年、京都ざ …

ウィグルへの旅1

安部龍太郎 みなさん、お元気ですか? 五月八日から十九日まで、新疆ウィグル自治区の取材に行ってきました。かつて中国から西域と呼ばれたこの地は、日本の面積の四.五倍もあります。 北の天山山脈と南の崑崙( …

日々雑感

安部龍太郎 ゆめ・ざぶん賞福島、の地区表彰式に参加するために福島市に向かっています。新幹線の車中での雑感です。今年は仕事が少し楽になったので、出来るだけ地区表彰式に参加させていただこうと思っています。 …

日々雑感

安部龍太郎   コロナウィルスの影響が深刻です。4月4日現在で世界中で百万人が感染し、六万人近い死者が出ています。つい二時間前、アメリカでは1日に1480人が亡くなったとの報道がありました。 …

ウイグルへの旅2

安部龍太郎  北京から国内便で四時間ほど飛び、その日はウルムチ市のホテルに泊まった。  新疆ウイグル地区と言えば中国の片田舎というイメージを持っていたが、ウルムチは人口三百万の大都市である。  町並み …

検索

  • ログイン



    • 11405総閲覧数:
    • 14今日の閲覧数: