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ウィグルへの旅4

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安部龍太郎

 新疆ウィグル地区は、唐の時代には胡〈こ〉とか、西域と呼ばれてた。
 この地方由来のものが日本にも結構伝わっているが、それには胡という字がついてくる。胡弓〈こきゅう〉、胡麻〈ごま〉、胡椒〈こしょう〉などだが、我々の食生活になじみ深い胡瓜〈きゅうり〉もそのひとつである。
 タリム盆地は大半がタクラマカン砂漠で、昼と夜の温度差が大きい。夏は五十度を超えろこともある酷暑で、年間降雨量は十五ミリ、蒸発量は三千ミリという乾燥地帯である。
 それゆえ植物もたっぷりと水分と糖分をたくわえて生存をはかろうとする。瓜や西瓜、ぶどうなどが特産品で、タリム盆地の瓜はハミ市に集められ唐の都長安に運ばれた。長安で最高の瓜をハミ瓜と呼んで珍重した由来である。
 ぶどうは乾燥性気候を利用して干しぶどうにされる。それは日本のものよりはるかにおいしく、品種も多彩だった。
 胡瓜も酷暑の西域から来たといえば、日々の味わいもちがうのではないだろうか。

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