塾長コメント

ウイグルへの旅2

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安部龍太郎

 北京から国内便で四時間ほど飛び、その日はウルムチ市のホテルに泊まった。
 新疆ウイグル地区と言えば中国の片田舎というイメージを持っていたが、ウルムチは人口三百万の大都市である。
 町並みも街路樹も美しく整備され、どこかヨーロッパの都市のような雰囲気がある。ホテルも都内の高級ホテル並みで、部屋の設備も立派だった。
 ところがホテルの出入り口のチェックの厳しさは異様である。防弾チョッキを着込み武器を持った警備員が四人ほどいて、荷物は空港のようにX線検査器でチェックされる。
 その厳戒ぶりを見ると、テロに対する中国政府の危機感の大きさを思わずにはいられなかった。それはウイグル人に対する抑圧や弾圧と背中合わせで、日本のある新聞は、政府からマークされたウイグル人が、百万人も拘束されていると報じていた。
 それが事実なのかどうか。現場で判断を迫られる旅にもなったのだった。

(つづく)

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